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ー 時忘舎の日常の切抜き ー

四 季 交 々

し   き  こも    ごも

時忘舎

小さい頃、西洋絵画の貴族の絵にあるようなガゼポ

京都の花山山頂にあると思い込んでいました.


ガゼポとは庭園などにみられる屋根、柱で構成され(ベンチ等も)

壁の無い休息等を目的に設けられたあずまやの事です.


公園やハイキングの途中に休憩場所が作られていたり

しませんか? あれです!


大人になって調べて、私がお金持ちが建てたガゼポだと思い込んでいたものは京都大学の花山天文台だとわかりました.(全然違った‼)


そもそもガゼポには様々あり、八角形の屋根のもの等

ありますが、何故、ドーム=ガゼポのイメージが

あったのか...



恐らくですが、訪れたベルサイユの東屋や、西洋絵画に描かれた貴婦人だか

紳士だかわかりませんが犬と戯れているなんてものが頭の中に蓄積されていたのかもしれません.

(子供の頃から美術館は大好きで穴のあくほど絵を見ていた記憶があります.)



そんなエピソードを思い出しながら、規模は全く違いますが



時忘舎の前庭も、都会にあって木立の中を思わせるような

自然を残した場所にしたい.

時忘舎は都会の中の山荘であるように.


とかつての夢見がちな子供は今も心から願っております.

想いは李白の漢詩のごとく.



「山中問答(さんちゅうもんどう)」

問余何意棲碧山

笑而不答心自閑

桃花流水杳然去

別有天地非人間


(訳)

「どういう気持ちでこんな緑深い山奥に住んでいるのか」人が私に尋ねる.

私は笑うばかりで答えない.


心はどこまでものびのびしている.

桃の花びらを浮かべ、水はどこまでも流れていく.

ここは俗世間とは違う別天地だ.


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訪れる方それぞれの「秘密の花園」になれますように......


時忘舎

毎日湿度が高いですね…


ジメジメと変な汗が出るような、凌ぎにくい季節です(トホホ..)


とは言え、時忘舎の庭の花はけなげに咲いて「Chin up!元気出せよ~」と

励ますがごとく咲いてくれています!

そうだ、凹んでる場合じゃない!


食欲もあまりなく、シンプルなものが食べたいなとの思いでパンを焼き始めました.



オーガニックの小麦、イーストもろもろ質の良い材料を使いバンズを焼き、これまたシンプルな無塩せきハムを挟んだり、具材を簡単に挟んでいただく.



結局これが一番美味しい‼



という事で、しばらく時忘舎ではサンドと有機野菜の軽食を扱います♪


グラスワインも置いたりなんかしております...



ほんのり甘い優しいパンの香りと

庭の花々に彩られ、本日も元気を出して

前を向いて過ごしております!


どうぞ皆様も細やかな励みやお口に合うお食事、楽しみなどで

ジメジメシーズンを乗り切ってくださいね.


また笑顔でお目にかかれますように♪


時忘舎

梅雨に入りグズグズとしたお天気が続きますね.

何となくどんよりとした空の下

華やかな青紫が緑の絨毯を彩ります.


その名も「ポップスター」

通常の桔梗より草丈が低く

安定感があり下草の趣を出しやすいと思います.

桔梗のつぼみは風呂敷包みのような美しい形状が

見ていて飽きません.


沢山のつぼみが咲いてはしぼみ、日々入れ替わりで咲き

まるで瞬く星のようです.


古来より日本人の「色」の基準にもなった桔梗.

(6月~9月に咲く秋の七草のひとつだったことから、平安時代には高貴な方が秋に着る衣の色でした.)

濃い青緑に映える「桔梗色」の生地を重ね合わせて着た古代の日本人の色の感覚、美意識にも驚かされます.


梅雨を凌ぐ「色」の愉しみ方も「あり」ですね!


さて、本日はそんな桔梗のお話でした.


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