今年は「暑さ」が長く感じられますね.
もう10月の手前、秋らしい涼やかさはいずこへ。。という日々ですが秋草や虫の音で「あ、やっぱり秋なんだよね」と感じさせていただいております.
三谷稲荷の南側を流れる水路は時忘舎脇を流れる水路から白川に合流する水路です.その傍らに彼岸花が今年もしっかりと芽を出してくれています.
彼岸花は「花は葉知らず 葉は花知らず」と言うように、いきなりグンと茎が伸び花が咲き、花が咲き終わった後に葉が出る.葉も花も、お互いを同時に見る事ができないというサイクルで咲く植物、何だかとても奥深い気がします.
そして別名は「曼殊沙華」(まんじゅしゃげ)仏教の経典などでは天界に咲く赤い花、吉兆の花だそう、名の由来、生命のサイクルといい不思議な植物です.
晩夏~秋に燃えるような赤い花が風景の片隅に現れると、夏が終わり無事秋を迎えたなと感じさせてくれるという意味では名の由来ではありませんが「良い知らせ・命のサイクルに感謝」を感じずにはおられません.
そして時忘舎の向かいに萩の花が咲き、ほのかにピンクに色づいた枝が風が吹くたび揺れております.室内から見える時忘舎入口の枠に丁度おさまって目を愉しませてくれています.
自然界に「刻(とき)」を教わり、命の営みに感謝する日本の心をふと感じる秋の気配でございます.
またテラス席が気持ちよくなるシーズンでもございます、お時間許せば是非お立ち寄りくださいませ.
皆様に再会するのを心より楽しみにしております.
◀左は時忘舎内のムラサキシキブ.
花言葉は「聡明」
▼下は同じく敷地内のセージ、こちらも花が咲いています.