
時忘舎
Jibohsha
協賛会員制サロン
非公募型
天皇遷都後の荒廃した京都の誇りを取り戻すべく、知恵を絞り、試行錯誤の上に成し遂げた一大「疏水」事業.
そんな一大事業と庶民の暮らしを結び付ける旧竹中精麦所(せいばくしょ)と区画(竹中精麦所の母屋、工場跡、従業員住宅群、三谷稲荷(元工場の祠)、水車用水路を含むほぼ一反)、界隈につい数年前まで流れていたたおやかな時間の流れと環境を保存したいという願いから歩みを続けています.
合理性中心で回る現代に、ふと立ち止まる余白の場所、そんな戯言を考える私どもの思いはある意味「阿保」ではありますが、万能社会に欠けた「人間臭さ」を今一度思い出す仲間と場所を育てたい.
古民家カフェでも高級社交クラブでもビジネスモデルでもありません.
世の刺激や楽しみが見つかる場所でもありません.
目新しさに踊る場所ではなく、ただじっと佇んでいる
時から切り離された場所
それが時忘舎です.
そんな環境を大切に育む為
敢えて広く公開せず、ご協力いただける方の拠所として
静かに運営しております.
何卒ご理解い賜りますようお願いいたします.
水車場
大正期に麦を精製した工場跡
旧竹中精麦所は大正3年頃に竹中亀吉が敷地内を走る疏水からひいた水路とおよそ4mの水車にて精麦を行った工場跡です. 庶民の営みと疏水の関連を結ぶ朽ち果てかけたこの場所を改修するとともに、その総区画を後世に遺す遺産として守り、「進む事」とは別の意義を持たせる事が私たちの目的です.
かつては水車の「コットン、コットン」と杵をつく音が24時間流れていたそうです. ただ既にその水車も、そのような作業音もありません. その音を母体の中に響く鼓動に見立てるのであれば、現代に忘れがちな「時の音」すなわち「自身の鼓動」を感じる中で考えたり、考えの交換ができたり、素の自分を取り戻したりする場所を作りたい. それが『協賛会員制サロン』という限られた方々に開放するスタイルを選んだ理由です.
穏やかに過ごす時間に喫茶が付属しているとご理解いただければ幸いです. その他のサービスはございません. 悪しからずご容赦ください.